中に入れば、怖い目線で見てくる城の女たち。


なによっ。私に恨みでもあるのっ!?


ようやく案内された部屋にはお殿様らしき人が堂々と


座っていた。


「お連れしました。退治屋のもの達です。」


私達は深く礼をして、見上げた。


なんか、かっこいいお殿様。でもなんか女の視線感じて


イヤだな・・・。抜け出したいっ!!


「そこの女。」


なっ?私かっ!?


「はい。」



「そなた、きれいな顔立ちをしておるの。


怪我には気をつけるんじゃぞ。」



「有難うございます。」


ふと右を見ると、さっきより鋭い目つきの女・・。


な・・・なんで?みんな殿様が好きで私をにらむの?


だったら、殿様をうらめばいいじゃないっ?


「では、あちらに部屋を用意してるので」


レオや弘道様に続いて、この場を出ようとすると


位の高そうな女が私の手をつかんだ。


「そなた、少しお話いたしたいことがあり、こちらへ


きてはおくんないか?」


当然断れるはずもなく、


「はい。」


と答えた。