変態弟と仕事弟

愛用の犬に乗って、その井戸に向かうと


黄道さん?なのか?らしき人がいた。


「おぉ。きたかレオに風香。」


このおじいさん、私知ってる。


どこで見たんだってけ?


困惑の目をしていると黄道さんは笑って答えた。


「ほう。大きくなったな。久しぶり12年ぶりか?」


「あっ!通弘(みちひろ)様!!」


この人は昔、私のおじいちゃんと一緒に仕事をしてた人。


「姉さん、やっぱし知ってたんだ。」


「レオ?」


「あぁ、なんでもないっ・」


レオ・・どした?


「レオに風香。行くぞ。」


「「はいっ」」


二人で返事をして、私達は久賀の井戸へ飛び込んだ。


しかし、この弘道様大丈夫なのかなぁ


確か、93歳よね・・・。


「時空が変わる。結界ではじかれるかもしれないが、


我慢しろよ。」


弘道様が言った次の瞬間、パチッッと私の身体の回りで


はじける音がした。


っ・・・これが・・結界!?強すぎる・・。