涙恋ーナミダコイー




「あ、どうも」



そして、それも拓真の声だった。



ふと、視線を隣りの家に向けると拓真が九条さんの家に入って行った。



「どうして……」



本当に、その言葉しか浮かんでこなかった。



どうして拓真が九条さんの家に入って行くの?


家、間違えたのかな…?