青い空と灼熱の太陽が照るこの並木道を私は自転車でスーッと通る


私の他には誰もいなくてとても静か


聞こえるのは残り少ない命を惜しむかのように鳴いているセミの声のみ


周りには青々と茂った桜の木が並ぶ


猛暑というほどでもない


少し暑いが夏はこうでなくちゃ


そんなことを考えながら並木道を通過し、私、花澤美紅は学校へ向かった