「おーい!松枝っ!」 「あっはいっ! 今すぐ行きま~す!」 突然、厨房の中から呼び出しがあり、松枝美樹はそのままそそくさと姿を消してしまった。 「……………。」 それにしても、平静でいられなくなるほど、そこまで恥ずかしがる彼女の目標って一体何なんだろう……。 今まで見たことのない彼女の一面を垣間見ることが出来て、何だかとても嬉しかった。 リズは、繰り返すように思い出しては微笑んだ。