月天使


『月、よくやった。お前のお陰で天空の塔に光が戻り、虹の谷も綺麗に虹がかかっている。』


「えっ…アオ?」


ペガサスが消えたそのすぐに犬神様のアオが

あたしの前に現れた。


『だから、犬神と呼べと言ってるだろう……。』



するとあたしの言葉を聞いた

結大が急に目を見開いて


「今、アオって言ったな!?」


とあたしの扉の方に近づいてきた。

し…しまった!!


「え…えと…。」


結大があたしをじっと見て困った顔をした。

な…何で!?


「アオ…いるんだな?どこにいるんだ…。」


結大や皆にはどうやら見えてないんだ。

ペガサスもアオの存在も…。


そしてアオが呆れたようにあたしに


『だからあれほどアオと呼ぶなと言ったのに』


と困ったように言った。