「えっ!?あの女の為に!?」


あいつの為じゃねー…。


俺の行いがあいつの傷を癒すなら…

それは俺自身の為なんだ。


「ここにいるペガサスを探している。
月の闇を払うために、ここに来たんだ」


「結大…本気なのか?」


「あぁ…。」


俺は大きくうなずいた。

すると陸は参ったというように

頭をクシャクシャッとした。


「協力してやる…」


「ほっ…本当か!?」


「あぁ。お前の大きな目的には負けたわ…。」


「――…ありがとう…。」


俺は陸に頭を下げた。


「礼には及ばねーよ。この世界を
平和にしたいのは俺も同じだからな。」


陸は俺に拳を目の前に差し出した。


俺は笑ってその拳に俺の拳をぶつけた。


「男と男の約束だからな!!」


「任せろっ!」


こうして俺達の仲間に陸が加わった。


そして俺と陸は月とふれあの待つ

城の階段近くへ向かった。