月天使


そしてお城の前に立ってあたしはふと思った。


このお城、鍵が掛かってて中に入れない!!


「ふれあ、鍵を!!」


「はいっ!!フレアータクト!」


大きな光が差し込む。

そして、


―――ガチャっ…


と鍵の開いた音がした。

あたし達は門を開けて中にはいった。


すると何だか分からない息苦しい空気が

流れていた。何だろう…このお城…。


ふれあが何かを察したのか突然立ち止まった。


「どうしたの!?ふれあ??」


「何だかすごい力を感じます!!」


「えっ!!どこから!!」


「どうやら……。」


ふれあが目を向けたのは真っ暗な霧の

濃くなっている大きな階段の方だった。


「いくよっ!!」


「はいっ!!」


あたし達は階段へと近づいていった。