月天使

「月さん!!使えました!夜になりましたよっ!」


あたしは胸がいっぱいになった。

この力、あたしのために……!


あたしはふれあの前に出て

倒れてる結大の両手を握った。


「ふれあ、ありがと。後はあたしに任せてっ!!」


あたしは願いを叶える…月天使。

必ず結大を助ける!!


さぁあたしの力を受け取って!!


「ムーンシャインーっ!!」


結大に力を注ぐ。

これでひとまず大丈夫なハズ!


「結大…!」


あたしは結大に声をかけた。

すると目を冷まして


「あ…月、ふれあ、ありがとな」


と静かに笑った。あたしは結大に肩を貸し、

立ちあがるのを手伝った。


「悪いな…月。」


と申し訳なさそうに結大が言った。


「バカ結大…こんなときに謝るんじゃない!」


「ハハハ…。」


結大が困ったように笑った。