月天使


「その、永遠の命がもしも抜き取られてしまえば俺達は死んじまう…」


「つまりあたしらは狙われてるのね!?」


「あぁ。昔は皆で助け合い支え合っていた神々が<死ぬ>ということに恐れて永遠の命を狙っているんだ。」


「あたしはつまりもう歳はとらないのね。
で、そのあたしたち以外の神様達は……?」


長くなるが仕方ないか…。


「あのな、俺は月の神ムーン。」


「うん。」


「でロン毛女が海の神ネプチューン」


「うん。」


「佳那があれは…光の神、サン」


「佳那……」


「他にもウラヌスやプルート、アースやマーズ、ビーナス、ジュピター、サターン、そしてあの倒れていた女がマーキュリー。」


「なるほど…。11人か!!」


って…そこかよ…。


「でもさ、お前あわせて12人な。」


「あっ…そっか。チェッ…。」


何だ!?

この異様なテンションの下がりようは…?


面倒だから嫌、みたいな顔しないでくれます!?


「結大、あたしはムーンとか月の神とかそんなのじゃなくて月天使なんだ!!」


「だから、それ別名…。」


ダメだこりゃ…。