月天使


―――そしてパーティー当日



私はその手紙に書かれた日付の日に


結大の後を着けて大豪邸に潜り込んだ。


すると、結大がいつもより豪華な服を

身に付けてあの病院で会った女の子と

笑いあっていた。


胸が痛む…。とても苦しくて、辛くて、


2人を見ていられなくて走った。


彼女は望月グループの

次期社長になる《望月 月》。

結大はきっとお金に釣られてるだけだ!!


<結大…騙されないでっ!!>


心がずっと叫んでいる。嫌だよ…。

私はそんな気持ちで遠くから

ずっと結大を見守る事しか出来なかった。


すると、しばらくして望月由美子と

王子様が睨み合っていた。


そして、王子様は最後に


『僕は婚約を破棄しますっ!!』


と大声をあげて帰っていってしまった。


これは…大変なことになったぞ!!


そんな事を思っていると望月由美子は

頭がおかしくなったのか、ナイフを持って

望月月に近づいていく。


後ろからそっと近づいていく。

そして、望月月も気付く様子もない。

これは…マジでヤバいんじゃない!?


そう思った時、ようやく結大が望月由美子


の持ってるナイフに気付いて、望月月を


自分の方に抱き寄せたが遅かった…。