これにはさすがの月も耐えきれずに
「う…うるさいっ!!熱いから近寄るな!!
この火災バカ女めっ!!ふーんっだ!!」
と月は怒り狂っていた。
乃愛も負けじと
「女のくせにガタイでかでか女!!
お前は男かっつーの!!キモいんだよ!!」
と言葉の張り合いが続けられる。
つまり、ケンカが始まってしまったんだ。
「おいっ…やめろよ…。」
俺は2人を止めようと間に割り込んだが…
「「あ゙ぁ゙っ…!!!?」」
という2人の睨み顔に恐怖を覚えて
でしゃばった真似はもう二度と
するものかと心で誓ったのだった。
すると、そんな俺を見たふれあが
急に立ち上がってケンカを止めない
2人に雷を落とした。
「おっ…おい、ふれあ!?」
月も乃愛もその場で倒れ込んでしまった。
これ…大丈夫かよ…。
「あっ…すいませんね。やり過ぎました。
寝起きは機嫌が悪いものでしてね!?」
う…うわっ…。案外、こういうケンカの
ボスってのは大人しい系の子なのかも…。
少しニヤリと笑うふれあは
又テントに戻っていった。
「こ…怖い…。」
背筋が凍るように怖い…。
俺はその場から動かずに変に笑った。