「そうでもあるが…お前、死ぬぞ?」


「えっ……?」



死ぬってどういうこと!?



「お前が生死をさ迷い、自分の事すら忘れて しまった時にはこれを使うといい。」


犬神様(アオ)はあたしの手の平に

何かを封じ込めた、指輪をのせた。



「こ…これは?」


よくわからないが役立つのだろうか…?



「その指輪はお前の希望の力を少々
封じたものだ。お前が闇に染まらぬように…いや、染まらぬと約束してくれ。月!」



「……はいっ!!お任せください!!」



あたしがそう言った途端、犬神様(アオ)は

フッと笑って姿を消した。


そして、犬神様(アオ)が消えると共に

皆の動きも元に戻った。



あたしがクリスタルタワーから

降りていくと結大があたしの方を見た。



「立派な月天使だな、月。」



結大の笑顔を見てあたしも思わず

ニカッと笑ったんだ。



「そーだろっ!!」


ってな。大きな夢も希望も今のあたしには

あるから自信をもって言える。


あたしは必ずこの世界を平和にする!!