月天使


「力を吸い込んで自分の力に蓄えて戦える スタイルをお前は持ってるんだ。凄いぞ。」


「えぇと…ごめん。どういう意味?」



全く意味がわからなかった。

あたしが結大に聞くと結大は

あたしを見てニッコリと微笑んだ。



そしてあたしの頭をポンッと軽く撫でて

テントへ向かって結大は歩き出した。



「ゆ…うだい…?」


あたしは結大の背中を見て思ったんだ。

結大の気配がほんの少しもしなくなった。


あたしは怖くなって結大の隣に

駆け寄って、手を握りしめた。



「るっ…月!!?」



そんな震える手を結大に押し当てた

あたしを見て結大の顔は少し歪んだ。


でも結大はあたしの手を握り返し、



「俺が居なくなっても
お前は笑って生きていくんだぞ…。」



と言って少し前を歩いて

あたしを引っ張ってくれた。



「結大っ…!!あたしはっ!!」



そう言おうとした時、結大があたしの方を

振り返り、口元に手を当てた。



「大丈夫だ。何も言わなくていい。今すぐにでもクリスタルタワーを瑠璃愛と呼び出して佳那へ一歩近づけろ!!皆待ってる。」



「う…うん。」