【月side】
「月ちょっと来い。」
結大があたしの手を引いて
皆のいないテントから離れた所に来た。
「な…何なの?結大…!?」
「今ここでムーンステッキを出してみろ。」
結大があたしに真面目に言った
ものだから思わず
「うん…分かった!!」
と答えてしまった。
そして、あたしは空に手をかざして
ムーンステッキを呼び寄せた。
「あの…ムーンステッキ出したよ?」
これでどうするんだろうか…?
「よし。それじゃぁ今ここで
空に向かって力を放ってみてくれ!!」
「ええええぇぇっ!?」
急過ぎません!?な…何なの?本当に!?
「お前の力が見たい。早くしてくれ。」
「…でも、この力は不完全だ。」
あたし1人じゃ出来ない…。
「いや、今のお前ならできる。」
結大はあたしを見て自信ありげに
そう言った。でも不思議だな…。
結大に“出来る”って言われると
何でもできる気がしてくるんだ。

