「なっ…何よ?」


「いや、嘘つきは嫌いだな~って思った
だけ。話してくれりゃ良いのにさ…。」


な…何と!!あたしが<嘘つき>ですとーっ!?


「何だよ…何か言えよ?他に無いのかよ!?」


結大がニヤリと笑う。くっ…くそぅっ。


「はいはぃ…もう話すから勘弁して…。」


「よし、じっくり聞いてやる♪」


結大が体ごとあたしの方に向けた。


「乃愛ちゃんって子に何であたしは殺されそうになったんだろうって思って…。」


「の…乃愛!!!?」


結大の様子が急におかしくなった。

かなり焦ったような顔…。


「ねぇ、何でそんな顔するの?」


「…いや、だって何で名前知ってんだよ!?」


「夢で結大が乃愛って呼んでたから…。」


あたしはチラッと結大の方を見た。

結大は少し何かを考えている様に見える。


「夢か…もしかしたら月の夢そのものが過去にあった本当の話かもしれない…。」


「えっ…?」


あたしにはよく分からなかったけれども

結大はあたしをジッと見つめてきた。


「誰かが先に炎の洞窟に来て、
クリスタルに罠を仕掛けたんだ!!」


「一体誰が…?」


「きっとこんな事が
出来るのは…アイツしかいない。」


あたしはその後言う事が

何となく分かった。