「はいっ!!」


その気持ちの良い返事に

少しやる気を貰った気がする。


「フレアータクト!!」


というふれあの掛け声とあたしの


「ビッグバン!!」


という掛け声であたし達は力を

一気に洞窟に向かって放つ。


だけれどあたしとふれあの

力はまだ不完全で途中までしか

力は行き届かなかった。


「ああっ…ダメだ。」


あたしのガクッとした様子を

見た瑠璃愛がニカッと笑って、


「全然ダメなんかじゃない!!
あと1歩踏ん張れ!!2人なら出来る。」


と言った。その言葉がどれだけ

心強かった事だろう。


「皆、あたし達に力を貸して!!」


結大と陸と瑠璃愛の方を見た。

3人は小さく笑ってあたしとふれあの手の

上に手を重ねてきた。


「いけっ!!月、ふれあっ!!」


陸が大声を出した。あたしとふれあは

それに合わせて、掛け声をかけた。


そして静まり返った洞窟を覗き込んだら

化け物達は洞窟の中から姿を消していた。


「も…もしかしてっ!!」


あたしはふれあの方を見た。すると

隣でふれあは微笑んで


「できましたね!!月さん。」


と言ってあたしの手を握った。