【月side】


ねぇ…あなたはいつも笑いながら

あたしを優しく抱き締めてくれた。



だけど気付いたんだ。あなたは

あたしの大切な存在だけど本当は

等の昔に消えた存在だってこと…。




「や…やだ。ここ、化け物だらけですよ~。」


ふれあが嫌そうな顔をした。

マズいことに…


「どうやら囲まれてるようだな…これ。」


結大は真面目に言う。こんな時位、

やばい顔してよね…。この真面目がっ!!


「おい、誰かどーにかしろよ!!」


陸はそれに比べてリアクションが大きい。


「もぉ…仕方ない!!今の月なら昼間だけど力を発揮出来るはず。後は任せたよ!!」


瑠璃愛があたしの背中を押した。


「え…待ていっ!!あたしがやるの!?」


戸惑うあたしに4人は


「「「「早く行けーっ!!」」」」


とあたしを急かした。そんなバカな…。

仕方ない。全く人使いの荒い奴らめ…。


「いくよっ!!ムーンシャイン!!」


大きな月の光が放って化け物達は

光と共に溶けていった。

するとそんなあたしを見た陸が


「やっぱ月、男前だな…。」


何て言って笑った。