月天使


あたしは瑠璃愛に訪ねた。

すると瑠璃愛は困ったように


「私、1人では無理よ…。
呪文は知ってるけど力が足りないの。」


と言った。あたしも少し動揺した。

だって…


「それじゃあどうすればいいんだ!?」


無理に等しくなるんじゃないか!?



「大丈夫よ!!月くん。貴方がムーンステッキを使いこなせるようになれば私も助かる」


「俺が!?このステッキを!?」


少し驚いた。


ムーンステッキは使いこなすのが難しそうだ。

でもあたしの力が必要……。なんてこった…。


「私が教えるから大丈夫よ!!それに月くんが本当の力を出しきれるように、変身できるレベルに達しればいい事だし!!」



って待てよ!?瑠璃愛の魔女服って…


「コスプレじゃないの!?それ?」


瑠璃愛の顔がポカンとなった。


「こ…コスプレですって!?結大くんだって出来るのよ!!陸も出来るし!!」


えっ…嘘。結大も陸も瑠璃愛みたいに!?


「信じらんねーっ…。」


思わず顔がポカンとした。


「陸も結大くんと並ぶ力は持ってる。」


と言うことは…あたしは陸にも結大にも

そして瑠璃愛にも及ばないと…。


そして、唯一同じレベルにいるのがふれあ…。


あたしはボーッとしてしまった。