【月side】


あたし達は地上に降りるために陸の力で

雲に乗って上から急降下している。


青い空が私達を優しく包んだ。


「ねぇ…結大…。」


「うん!?」


「ありがとう。」


あたしは結大に小さな一言を溢した。

すると結大が不思議な顔をして


「何だよ?急に…。気持ち悪い…。」


とあたしをみて真顔で返す。


「分かんないけどね…なんか今言いたくなった」


「そっか…」


そっけない態度で少しもしっぽを横に振って

くれない。絶対に結大は動物に例えると猫だ!!



雲を通り抜けて静かに降りていく。

陸のお陰で雲に乗って空を見つめていられる。


陸もふれあも出会えたのは奇跡なんだ!


あたしはそんな事思いながら急降下した。


すると少し上の雲に乗り込んでいた

陸とふれあが口を開いた。


「不思議だよな…」


陸は少し悲しそうに空を見つめた。


「何がですか?」


ふれあは不思議そうに聞いた。

すると陸は……


「空は広くてふんわりしてる。でもな、空は永遠に続いてるものなのだろうか…」


と一つぼやいた。