「イヤだよ。」



「ケチ~。」



 それが、別れの言葉。



 望巳はポケットの中にあったタバコを取り出すと口にくわえて火をつけて、一息つく。



 やるべきことができた。



 伝えるべきことができた。



 ならば、いつまでもここにいるべきではない。



 望巳は駐輪場に向かうと、自分のバイクを手に取りエンジンをかける。



 向かうべきところは、自分のコトを好きといってくれた1人の女性。



 どうなるかなんて分からない。



 だけど、とりあえず自分の気持ちだけは伝えよう。



 彼女が自分に対して精一杯の気持ちを伝えたように・・・・・・・・・・・。



 ・・・・・・・・待っていろ・・・・サンマ・・・・・・・・・・。