「・・・・・・・・・・・・・・・・。」



 一瞬、言葉を失った。



 早月さんのその言葉は非常に的を射ぬいているような気がしたからだ。



 思えば、簡単なことだったのだ。



 考えるべきは、自分がどうすればいいのか?・・・ではない。



 自分は、どうしたいのか・・・だ。



「望巳くんも時にはワガママになりなよ。安心しなよ。女の子はそこまで弱い生き物じゃないから・・・。好きな男にふられたって、しばらくすれば全然別の男を好きになるんだよ。」



 その言葉には、妙に説得力があった。



 早月さんは、自分が知ってる中でも4人の男と付き合った。



 出会ったのが4月だと考えれば、その入れ替わりは脅威だ。



 だけど、彼女はいつだって真剣だと言っていた。



 自分とは違う感性の持ち主。



 絶対に理解できない存在。



 だけど、結局・・・・人を好きになるコトに・・・・違いなんてないよな・・・・・・・・・。