「・・・・・・・先輩とはさ・・・・夏期講習で一緒だったんだよね・・・・。」



 やってきたオレンジジュースに一口つけて、ようやく早月さんは口を開いた。



 目線をあわそうとしない。



 こちらもあわせる気はない・・・。



 全学年合同の夏期講習。



 大場さんも参加すると言っていた。



 おそらくクラスが違ったのだろう。



 別に、どっちでもいけど・・・



「それで、なんだか色々と話しているうちに仲良くなって・・・そして・・・。」



 ・・・・・・・・・好きになった・・・。



 それで、誰かが傷つくことも知っていたのに・・・。



 それで・・・・・・後悔する事も分かっていたのに・・・・・・・・・。