疑い深げに、飛び込むと、



『オマエ、本当に水晶宮へ行けるのかと疑ったな?』



 低い声が聞こえた。

 ひぃっ!

 何かコエー!!



『ならば、オマエはどこへ行きたい?妾が連れてってやろうぞ』



 低い女の声が、言う。

 頭の中に父が浮かんだ。

「パロの…城」

 その瞬間、体に激痛が走った。