「これ、何だろ?」


 服をたたんでいた母が、振り向く。


「あぁ、それは魔法だね、でも、誰が…?」


 そう言いつつ、特に気にしていないらしい母は服をたたみみ始める。

 ベインは、また外を見た。

「キレイなお花ねー」


 いつの間にか隣にいた、双子の姉、ラミがうっとりして。

「うん」

 この光っている物は、花びらだった。

「おぉぉーい!!」