そして夕闇の迫るころ。

表には例の

ボボッボッ 
ボッボッッボッボッ
キキキィィィー!

不愉快な音と
たくさんの粉塵をたてて
パクビティの
車が停まった。


「はぁ〜い、皆さん!

今日は輝かしくも
うるわしい宵に
なりそうですねぇ」

出てきたパクビティは

例の臭い
葉巻を手に

分厚い下唇を
にやにや にやにや。

胸元の蝶ネクタイを
ぴーんとのばし

ちらりと職人達を
眺めかわす。

その中央に
ハックの姿。

「では・・・

つくって
もらいましょうか?

極上の
チーズ・ケーキを」