無言のしよりと全く真逆の訪問者が、もうひとり。

 ゆる巻きの髪を揺らし、彼女は毎日、大音響をお供に現れる。



 騒動開始は、午後五時ちょうど。

 まずは一撃――突然、けたたましく鉄製のドアが叩かれる。

「コウヤく~ん! あッそび~ましょッ!!」

 続いて響きわたる超音波。

 ぼんやり半分うたた寝をしていた俺は、跳ね起きた。