『好きだ』って云ったら、当たり前みたいに『あたしも』って云われる。

 頑張って、『愛してる』って伝えたら、『なに格好つけてるの? バカ!』とどつかれた。

 他のオンナなんて考えられないくらい、俺のアタマは彼女でいっぱいなのに。

 百の言葉を尽くしても。

 千の言葉を重ねても。

 決してこの想いは、彼女には届かない。


 ――それでも。


 俺は、バカみたいに、彼女のコトが好きで好きで――たまらないんだ。