派手な機械音が、学校中に響き渡る。

 淡々と、でも、その実かなりわくわくしながら。

 できあいのアナウンスをひとつして、俺はマイクの電源を切る。

 機材から、ふかふかの布団の空気が抜けるみたいな、マヌケな音がした。

 まだ全快じゃない喉が、埃っぽい放送室の空気に反応して、ざらつく。

 空咳をして、ついでに深呼吸も付け足して、俺は息を整えた。