─────────── ─────── 吉川は俺の腕の中で終始ニヤニヤしている 「笑うな」 「無理♡」 ここは満員電車の車内。 人の波に押されて俺は前に立っている吉川と密着せざるを得ない状態 ドアと俺に挟まれてご満悦の吉川は 「きゃっ、た、太ちゃん…変なところ触らないでよ♡」 変な言い掛かりをつけてきた 「触ってねーよ」 てめぇの妄想だろ、 ─次は恵比寿~恵比寿~ そうこうしているうちに降りる駅に着いた