「でもさー
このままだと その女の思う壺なんじゃない?」

「思う壺・・?」

「うん?だって
彼女が無理なら・・って考えた結果
妹的存在に留まってるわけじゃん?
それって 完璧な地位じゃない?」

「完璧な地位って・・・
え?何で・・?」

「女友達の立場は しょせん
どうでもいい存在なわけでしょ。
しかも 振られたらおしまいじゃん。
んじゃ 妹的存在は?
何かあって頼られたら 妹的存在だったら危機感もないし、意識もしないし 仕方ないなぁ・・・って思うでしょ?
じゃあ、彼女より優先順位が上がるかもね?」


「え・・・・な、何で
そんな・・わけ・・ないじゃん」

「お嬢は まだまだ若いから
女の意地汚さ知らないんだよね。
だから そんな のほほんとしてるわけなんだけど」

「別に、のほほんとしてるわけじゃないし・・・」


「まぁ、その女も
頭いいねー。俺も
久しぶりに そんな姑息な女見たかも。
本気で。
いかにして ずっと傍にいれるかを考えたんだろうね」


「このままだと 
どうなるの・・?」


もう、何だか
未来を見えてるような占い師に相談してる気分になってしまうけど・・・

「このままだと
そのうち
奪われるんじゃない?」


心臓が止まるんじゃないかってくらい
大きく揺れ
唖然としながらも
心の中で・・・


私自身が一番恐れていて
考えないように
誤魔化し続けてた言葉を
あっさりと口に出した・・。