「ちゃんと 
めし食ってただろうな?」

「あ、うん・・・
食べてた」

ほんとは

あんまり
まともに食べてないけど・・


「じゃあ、夜は
何食った?」

「えっと・・・・
たい焼き?」

「たい焼き?はははは
つー事は
とおるが差し入れに来たか?」

「とおる・・・?」

「去川とおる。
来たんだろ?」

「え?輝樹 知り合い!?」

「知り合いも何も
いとこだけど?」

い・・・・・

「いとこー!?」

「あれ、正樹から
聞いてなかったのか?」

「全然・・・」

「え、じゃあ
輝樹が この家の場所
教えたの?」

「あぁ。行く前に
下手すりゃ 帰ってくんの延びるかもしれねぇから
たまに様子見ててやってくれって
言ってたしな」

「だから あんなに
助けてくれたんだー」

「助けてくれた?
何だ?絡まれたのか?」

「そういうんじゃなくって
道が分からなくて・・」

土曜日の出来事を
輝樹に話すと

「あいつらしいなー
ちゃんと 俺からも
あいつに礼言っとくな。」

「うん・・・」

何か、不思議に思ってた事が
ようやく繋がって
すっきりした気がする。