その日の夜、

お風呂から上がった輝樹が


「家に電話したんだって?」


「え?」


「春菜ん家から電話きたぞ?」


私に電話しないで 輝樹にするって
何か 納得いかないんだけど・・



「んな スネた顔すんなよ。ははは」


「別に すねてないし・・」


「ほら、こっち座ってみ?」


片づけをする手を止め

輝樹のいる部屋の方へいくと


「ほら、ここ書いて」


「これって・・・」


「あぁ?俺のもんになんだろ?」


そう言いながら

ペンを握らすと


「もう 春菜が書けば
出すだけなんだから
間違えんなよ?」


そんな事言われると
変な緊張して

字が震える・・・・