「もう 逃がさねぇからな。
俺のもんになんだろ?」


そんな真剣な目で

そんな事を言われたら・・・


「おっおい!?な、何だよ
いきなり・・・」


うれしすぎて

泣いてしまうに決まってるじゃん・・。



泣きながら 大きく何度もうなずく私を



「ったく・・・ほんと
いつまで経っても
ガキだな」



大きな手で 優しく
頭を撫でてくれる。


子供扱いされてるって思うのに

この瞬間が

愛されてるのかなって

大事にされてるのかなって

昔から そう思えて

不思議と安心できたんだ。