途中、輝樹のお母さんがいる美容室へ寄ると


「鍵もらってきた」


そう言いながら
私に放り投げた。


っていうか・・・・


「何も言われなかった?」


「あぁ?店にいた客が何か言ってたけど
無視してたから分かんね」



さすが 輝樹だ・・・・。



「ほら、着いたぞ」

「あ、うん」


久しぶりに この家に来た。


玄関の鍵を開け
中に入ると

前 私が
ここに住んでた時のまま
何も変わってない。



「ったく、あいつも住む気ねぇなら
何で この家買ったんだか
意味わかんねぇな」



たしかに・・・・