ようやく話せるくらいに落ち着いた頃、
玄関の扉が一気に開き
「よォ?
久しぶりだな?
ったく ひでぇツラ・・・」
・・・夢?
「て・・・るき?」
「あぁ?ったく
すぐ 他の男に
フラフラしやがって・・・」
「え・・・?」
「何もしてねぇだろうな?」
「な、何を?」
「俺以外に 易々と触らせんじゃねぇよ」
そう言いながら
大きな手が
私の頭に乗り
「ガマンの限界だったか?」
そう言いながら
目の前に 顔が近づき
何も言えない私に
「いきなりで悪かったな・・・
でも、何回も言ってんだろ?
お前を手離す気なんて ねぇって。
いい加減信じろよ?」



