落ちた写真を拾い上げ
気が遠くなるような意識に襲われながら 地面に座り込んだ。
「私と輝樹・・・?」
その写真の中には
私と輝樹の写真の数々・・・
私が寝てる写真、
私が寝てる姿にキスする輝樹、
料理をしてる私の後姿、
いつの間に こんな写真撮ったんだろうっていうような写真の数々に
ちゃんと 写真に
日付まで入ってて・・
つい、この前の
一緒に暮らしてた
離れる前の日付まであって・・・
その写真は
私が寝てる首元に
噛み付く輝樹の写真・・・
そして、その写真に
春菜の好きなようにしていーぞ。
そう白いペンで 雑に書かれた文字は 輝樹の字だ。
「意味分かんない・・」
ようやく・・・涙が出て・・・
自分の意思が
ようやく、見えた気がした。