「春菜ちゃんの荷物は
これでオッケー?」

「うん、正樹くん
ありがとう」

「いーえ、どういたしまして。
んじゃ、新居にいこっか?」

「うん、あ・・・・
鍵のチェックしてくるから
先 車に行ってて」

「はいはいさー」


あの夜から
2日後・・・・


輝樹が 私の住むアパートを契約してきた。


場所は 今まで住んでた所から
少し離れて・・・


去川さんの実家近く。


そして、輝樹は

みんなに迷惑がかからないように・・・と、

ここから車で1時間離れた場所に決めたようで・・・

・・・昨日、




「よしっと・・・・!
俺の服は 
これで全部か」

自分の服を
ダンボールに詰め込んだ輝樹。



「ほんとに
別々に暮らすの・・?」


「ったく、泣きそうなツラしやがって。」


そう言いながら
大きな手で撫でてくれるけれど
今は それがつらくて
余計 寂しくて・・・


「まだまだ春菜はガキだな」


泣きそうな私の顔を塞ぐように
力いっぱい
抱きしめられた。