「んな不安そうなツラしなくても
俺がいるだろうが」

「不安そうな顔なんてしてないもん。」


私が 不安なのは
輝樹が・・・・



「どっか行ったりしないでよ・・」


「あ?どっかって?」


「フラフラって・・・・
良い人見つけて・・」


「ぷっ!ふはははは
何だそれ、ったく
春菜ちゃんは
可愛いな~」


笑いながら
私の頭を撫で


「フラフラしそうなのは
春菜なんだけどな?」


「そ、そんな事ないし!」


「俺は 昔から遊びまくってるから
今更 遊びてぇとか、他の女と付き合いたいとか
まーったく思わねぇけど
春菜の場合 ろくに男遊びしてねぇからなぁ。
心配してんのは 俺の方だっつーの。」


「心配・・?
輝樹、心配してるの?」


「だから一緒に住んでんだろうが」


誤魔化すように
顔をそむけると
再び手を繋ぎ
家路についた。