「そう言や 春菜
何で 携帯の電源切ったまま
布団に置いてたんだ?
忘れてったのか?」
「え・・・・?携帯・・・
携帯・・・?」
そうだった・・・!
一気に現実に引き戻され
思わず起き上がった。
「輝樹のおかげで
朝から電話鳴りっぱなしで
職場だって
もう、すごい状況になってんだよ?」
「は?何で?」
何でって・・・・・
全然 事の重大さに気づいてないし・・・
「テレビ出てたからじゃん!」
「あぁ?だからって
何で 春菜と親父の歯医者に関係あんだ?」
それは・・・・・
「正樹くんと輝樹が勘違いされてて・・・」
「まぁ、双子だから多少なりとも似てんのは仕方ねぇしなぁ・・・
春菜に電話って 俺 春菜のダチ あの、美香って奴くらいしか記憶にねぇんだけど・・・
そいつからか?」
「え・・・あ・・・美香からじゃないんだけど・・・」
「は?意味わかんねぇし。
俺自体が会った事すらねぇのに
何で んな電話くんだ?」
「それは・・・・」
自分でも 本当・・疑問な所だ。
一体 どこから
輝樹と付き合ってるってバレたのか
そもそも 私の番号・・・
どっから漏れたんだろう・・って・・



