「覚えてるに決まってるじゃん!
あんだけ 一緒に遊んで相談のってもらって・・・
すっごく久しぶりじゃない?」


「あーうん、俺 ちょっと県外行ってたから。
んで、先週帰ってきたんだけど・・
今 先輩がテレビ出てて
先輩に電話するけど 相変わらず電源入ってないからさ。
春菜ちゃん、先輩と暮らしてるんじゃないの?」


テレビ・・・
やっぱり、観るよね。

私だけじゃないもんね・・・


「う、ん。一緒に暮らしてるよ」


「じゃあ、一時的に 
あっちで仕事してるって事?」


「一時的っていうか
数日・・・」


「俺、先輩が テレビにまで出てるって知らなかったからさー
マジでビビったって!」


「私も知らなかったけど・・」


「え?・・・・」


「な、なんでもない。
健二くんは もう ずっとこっちにいるの?」


「うんうん、やっぱ
地元が一番いいしねー」


「そっか、じゃあ
近々 輝樹も会いたいと思うし
遊び来てね」


「もちろん行くよ。
じゃあ、またね」


「うん、ばいばい」


健二くん 輝樹がテレビに出てて驚いて電話してきたんだ。

私も 驚いた。

知らなかったもん・・・・

聞いてないもん・・・・