「なぁに~?朝から
そんなニヤニヤしちゃって」


「さ、さおりさん!?
おはようございます」

勢い良く立ちすぎて
座ってたイスを
倒してしまい
その様子を見ながら
ますます さおりさんは
にこやかに見ている。

「あらあら・・・
春ちゃんにしては珍しく
朝からご機嫌ね?」


倒したイスを起きあげながら


「え~ そんな事ないですよ。
いつもと同じですよ?」


なんて・・・・

本当は あの後
そのまま・・・・

きゃーきゃー!!


って・・・いけない、いけない。

一人 思い返して悶えてる状況は 明らかに変態じゃないか・・・。


「何か良い事でもあった?」


「だから、
いつもと同じですってば~」


「うそばっかりー
だって 口角上がってるもの?」


「口角って・・・
さおりさん 何か変な判断のような・・」


「そう?ほら、
口角上がってるって事は
ニヤけた口元が誤魔化せないって事じゃない。
春ちゃんってば まだまだね~」


たしかに・・・・
言われてみたら
口元まで気が回らないかもしれない。