「何で、春菜に手出した?」


その瞬間 またうつむいた。


「・・・・・・・」

「ほら、こいつの首見てみろよ?
俺がつけたんじゃねぇんだよなぁ?
で、春菜に聞いたら
想像もしなかった てめぇの名前が出てきたんだけど
まさかと思って呼び出したわけなんだけどな?」


「・・・・・・・」


「だんまり君が 俺に通用すると思ってんの?」


「・・・・・・・」


「あぁ・・じゃあ
質問変えるわ。
どこで手出した?」


「・・・・・・」


「はぁ・・・仕方ねぇな・・
なぁ、トオル
殴っていい?」


うつむいてた顔を
勢い良く上げ
首を横に振り、


「じゃあ、答えろよ?」


「俺の・・・技師室と・・
受付の所・・です・・」


途切れ途切れで
言葉を出し


「は?ちょっ意味わかんねぇんだけど・・・
これが・・この首のやつだけじゃねぇの?」


私の方に顔を向け


とっさに


「に・・2回目・・・」

と口走ってしまった私・・・


唖然としている輝樹に

「すいませんでした・・・・」


突然 泣き出す去川さんの姿に
私も唖然としてしまった。