「気づいてほしくて
んな事したって事か?」

「え・・・?」


「俺を試したくて とおると
そういう事したんだろ?」

「ち、ちがっ・・・」

言葉が・・・

どう言えば伝わるのか
言葉が見つからない。


「敵わなかったから・・」

「何が?」

「押さえつけられたら
力が・・全然
敵わなくて・・・」

「押さえつけられ・・?
ちょっ、ちょっと待て。」


少し考え込むと、


「まさか、無理矢理・・・
って事なのか?」


頷いた瞬間
輝樹の顔つきが変わり


「まさか、最後まで
されたのか!?」


「う、ううん!それは大丈夫だった・・・」

必死で 首を横に振りながら
否定したけれど


「・・・そのキスマークだけか?」


「・・・・・・・・」


肯定も否定もできない。