それから、
シャワーの音がして・・・
飲み物あける音がして・・・
たばこに火をつける音もして
微かに
ため息が聞こえる。
何か考え込んでるのかな・・・。
寝たふりしながら
音で 想像して
輝樹の気配が
私の所にくるまで
じっと待ってる。
輝樹に顔を見られないように
反対側を向いて
寝たふりしてる私は
もう、この状況に慣れてる証拠なのかもしれない。
「・・・寝たか。」
そんな声が聞こえ
しばらくすると
布団の中に入ってきて
私の髪を撫でながら
また、ため息が聞こえる。
輝樹は輝樹で
きちんと考えてくれてるんだって この瞬間が一番分かる。
ようやく輝樹の寝息が聞こえ始めた時
私も 少しずつ落ち着きを取り戻す事ができ
・・・・眠れるんだ。