バカなあたしは1人で実は期待してる。

もしかしたら
なんてことがあるんじゃないかなんて。


我ながらアホだけどね。




---カランカラン。



あっ、お客さんだ・・・集中しなきゃっ。



「おーアホっ子ちゃんがバイトして
ますわー」

「おいこら」



お客さんを見ると、なんだか見覚えの
ある顔してるわ。

嫌でも毎日見てる顔だ。



「あれ、聖じゃん。どうした?」

「茅速、実はお前に話したいことあって
たまにはいいかなーと思ってさ」




なにがたまにはいいかなーだよ。

あたしのアホ面見るのがとかだろどうせ。



「お客様、さっさとお席へどうぞ」