「はあー。どうしたもんだか」
「なにが?」
「ぎゃ!?」
バイト中、ぼーっとしながら机を拭いて
いた。
ため息なんてついてたとき、誰かにぽんっ
と肩を叩かれた。
あたしは驚きのあまり奇声を・・・
「だ、大丈夫?翠ちゃん」
「はい、もちろん大丈夫です」
しかも茅速さんだよ・・・
いつもなら触ってもらえたなんて光栄過ぎ
てめっちゃテンション上がる!!
ってなるとこだけど今は・・・
なんだか意識しちゃって上手くいかないっ。
茅速さんの消毒とか、お兄ちゃんの発言
とか、意味分かんなくて
優良に聞いたらあいつはばっさり
「それは恋されてんじゃない?」
なんて言った。
絶対ありえない、ありえないって分かってる
のに・・・。