2人は暗闇に静かに消えていった。
あ、いや
結構長いこと遊さんのギャーギャー
言ってる声が聞こえてたけど。
「うー、さむっ」
2人を見送った後
まだ5月だからか、ぶるっと身震いがした。
寒いんだなー。
さっさと中に入った方がよさそうだ。
「お兄ちゃん先入るよー?」
薄着だったこともあって、早く中に入って
しまいたかった。
だけどそんなあたしを
「待てよ翠」
お兄ちゃんが引き止める。
「何?」
「それで、茅速とまじなんかあった?」
立ち止らなければよかった・・・
まさかまたそれを聞かれてしまうとは。
そして、あたしは改めて知った。


