「いやいや、
迷惑なんてかからないから」

「いえ、ご迷惑かけてごめんなさい」


あたしは俯きながらそう言った。

早くあたしの部屋から出て行って
ほしいと思ってたから。

だけど気づけば男の人の顔がアップで
目の前にあった。


「!?」

「あっ、ごめん驚かせたね」

「い、い、いえ・・・」

否定は苦しかったかもしれない。

きっと完全に驚いた表情だったと
思うから。


「あの、唐突で悪いんだけど・・・」

「はい・・・・・・」

「お友達になってもらえない?」

「・・・へ?お友達ですか?」

「そう、そっちがよかったらだけど」


友達になりたいなんて言ってもらえたの
この時が初めてだった。

いつもいっぱい質問されるばっかりで。

それに自分の中でこの時友達なんて
言えたの優良だけだったから

嬉しい気持ちでいっぱいだった。


「はい、お友達に・・・なりたいです」