否定しようとしたこともあるけど、
なんでかそっちを信じてくれなくて。


「翠ちゃん大丈夫?」

「うんっ!優良ちゃんは・・・」

「あたしは、翠ちゃんとずっと一緒に
いるもん。嘘ばっかだよね」

「うん・・・・・・」


優良だけは、
あたしをお金持ちだと勘違いなんか
しなかった。


それに、なんで途中からそんな噂が
出たのか理解出来なかった。

後々、お兄ちゃんの影響があったこと
も分かった。


お兄ちゃんはなんでか中学で王子様的
存在だったようだから。

そこから色々持ち物とかにも高そう
とか言われて

初めて会う人には特に。


この時にやってたバレエはもっと
そういう雰囲気をかもしだすことに
繋がってた。


「なんで勘違いすんのよーっ!!!」



本当はみんなに向かってそう聞いて
みたかった。